梅雨の風物詩として親しまれるアジサイ。剪定の時期や切り方によって、翌年の花付きや株姿に大きな差が生じてしまうため、開花後の適切な剪定が欠かせません。

そこで今回はアジサイを来年も豊かに咲かせるための剪定の時期や方法を解説。切り落とした枝や花を有効活用する方法も紹介します。

記事最後では、いつ剪定しても来年またたくさんの花が咲く初心者向きの品種を3つ、参考価格とともにお伝えしますので、さっそく見ていきましょう。

1. この記事で紹介する「アジサイの剪定」にまつわるあれこれ

翌年もたくさん咲かせる、アジサイの剪定方法についてお伝えします1/8

アジサイの剪定をしている様子

VICTOR TORRES/shutterstock.com

  • アジサイは剪定が必要なの?
  • アジサイの剪定に適した時期
  • 目的別「剪定の仕方」
  • 剪定した枝や花の利用方法
  • いつ剪定しても大丈夫!初心者にオススメのアジサイ品種3選

2. アジサイは剪定が必要なの?

大きく育ったアジサイ、剪定は必要?2/8

青い花を咲かせている、アジサイ

Yau Sun Lung/shutterstock.com

アジサイは毎年大きく生長して背丈が高くなるため、美しい樹形を保つには剪定が必要。ただし、剪定の時期や切る位置を間違えると、大切な花芽を落としてしまい、翌年に咲く花が減ってしまうことも。

来年もたくさんの花を楽しむためには、枝の伸びを抑えながら、適切なタイミングと場所で剪定することが大切です。

3. アジサイの剪定に適した時期

来年もたくさん咲く、適切な剪定時期をお伝えします3/8

アジサイの剪定をしている様子

New Africa/shutterstock.com

3.1 夏の剪定

アジサイの剪定に最も適した時期は、花が咲き終わった7〜8月頃。この時期までに剪定を済ませることで、秋に作られる花芽にしっかりと栄養が届き、翌年も元気に花を咲かせてくれます。

3.2 冬の剪定

秋まで花を残してアンティークな花姿を楽しみたい場合は、11月や2〜3月に剪定をおこなう方法もあります。ただし、すでに形成されている花芽を見分けて残す必要があるため、初心者には少し難易度が高め。

冬に剪定する場合は慎重に枝を確認しながらおこないましょう。

4. 目的別「剪定の仕方」

剪定の方法は目的によって異なります4/8

ピンク色のアジサイを剪定している様子

New Africa/shutterstock.com

4.1 翌年も花を咲かせたい場合(基本の剪定)

花が咲き終わったら、花のすぐ下から2節目で剪定するのが基本です。もう少し枝を短くしたいときは、3〜4節目で切っても問題ありません。

4.2 秋色アジサイを楽しみたい場合

秋まで花を残しつつ翌年の開花も増やしたいときは、7月中に枝の上半分から出た芽をすべて取り除き、下半分の新芽を花芽として育てます。

ただし、下半分の芽は生長が強いため、葉ばかり出て花が咲かない枝になる可能性も。下半分の葉を少し落として光合成を抑えると、勢いが抑えられた新芽が花芽として育ちやすくなります。

4.3 樹高を低く抑えたい場合

背丈が高くなったアジサイは、数年に一度思い切って短く切り戻すと、樹高を低くコントロールできます。ただしこの剪定をすると、株の状態や品種によっては、翌年の花が少なめになる場合があります。

樹高を下げつつ少しでも多く花を咲かせるためには、できるだけ早めに剪定するとよいでしょう。

5. 剪定した枝や花の利用方法

剪定したアジサイは、写真のようにドライフラワーでも楽しめます5/8

アジサイのドライフラワー

Ariene Studio/shutterstock.com

5.1 ドライフラワーとして楽しむ

アジサイは花が枯れても装飾花が落ちにくいため、ドライフラワー作りにピッタリ。剪定した花を風通しのよい日陰に吊るしておけば、1~2週間ほどで自然に乾燥します。

乾いたアジサイは、壁に飾ったり花瓶に挿したりして、インテリアとして長く楽しめます。

5.2 挿し木で増やす

剪定した枝を10~15cmほどの長さに斜めにカットし、葉を2~3枚残して大きな葉は半分に切ります。その後新しい土に挿して、日陰で乾燥しないように管理しましょう。

2~3週間ほどで発根し、元気な新芽が育ち始めます。

※挿し木で作った苗を販売・譲渡すると、法律に抵触する場合があるので、あくまでも個人で楽しむ範囲で利用してください。

6. いつ剪定しても大丈夫!初心者にオススメのアジサイ品種3選

6.1 アナベル

純白の大きな花が存在感バツグン「アナベル」6/8

白い花を咲かせている、アナベル

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輝くような純白の大きな花が存在感バツグンのアナベル。咲き始めは淡いグリーン、満開時には純白となり、秋には再びグリーンがかった色合いへと移ろいます。

耐寒性・耐暑性ともに高く、育てやすさで人気を集めているアジサイです。

※参考価格:1000円~2000円前後(4号ポット苗)

6.2 ピンクアナベル

キュートな花色とボリューム感が嬉しい「ピンクアナベル」7/8

ピンクの花を咲かせている、ピンクアナベル

Andrew Pustiakin/shutterstock.com

ピンクアナベルはアナベルの改良種で、名前のとおり淡いピンクの花がキュート。アナベル同様にボリューミーな花で、庭のアクセントや切り花、ドライフラワーにも適しています。

枝がしなやかで風に揺れる姿も美しく、ナチュラルガーデンにぴったりです。

※参考価格:2000円~3000円前後(4号ポット苗)

6.3 リトルライム

花色の変化が楽しめるコンパクトなアジサイ「リトルライム」8/8

ライムグリーンや淡いピンク色の花を咲かせている、リトルライム

Kristine Rad/shutterstock.com

アジサイの中でも比較的小型でコンパクトに育つリトルライム。咲き始めはライムグリーン、徐々にクリーム色や淡いピンクへと変化し、季節ごとに花色が変化します。

樹高が低めで場所を選ばず、鉢植えや小さなスペースにもオススメです。

※参考価格:2000円~3000円前後(4号ポット苗)

7. 剪定の仕方を知って、来年も豊かな花を楽しもう

一度植えれば梅雨時になると毎年花を咲かせて、庭をしっとりと彩ってくれるアジサイ。季節によって色や雰囲気が変化するため、毎年違った魅力に出会えるのもうれしいところです。

アジサイは剪定をうまく取り入れることで、花数や枝ぶりに差が出て、翌年さらに美しく咲いてくれます。剪定のポイントを押さえて、年々増していく花の美しさを楽しんでみませんか。