4. 目的別「剪定の仕方」
4.1 翌年も花を咲かせたい場合(基本の剪定)
花が咲き終わったら、花のすぐ下から2節目で剪定するのが基本です。もう少し枝を短くしたいときは、3〜4節目で切っても問題ありません。
4.2 秋色アジサイを楽しみたい場合
秋まで花を残しつつ翌年の開花も増やしたいときは、7月中に枝の上半分から出た芽をすべて取り除き、下半分の新芽を花芽として育てます。
ただし、下半分の芽は生長が強いため、葉ばかり出て花が咲かない枝になる可能性も。下半分の葉を少し落として光合成を抑えると、勢いが抑えられた新芽が花芽として育ちやすくなります。
4.3 樹高を低く抑えたい場合
背丈が高くなったアジサイは、数年に一度思い切って短く切り戻すと、樹高を低くコントロールできます。ただしこの剪定をすると、株の状態や品種によっては、翌年の花が少なめになる場合があります。
樹高を下げつつ少しでも多く花を咲かせるためには、できるだけ早めに剪定するとよいでしょう。
5. 剪定した枝や花の利用方法
5.1 ドライフラワーとして楽しむ
アジサイは花が枯れても装飾花が落ちにくいため、ドライフラワー作りにピッタリ。剪定した花を風通しのよい日陰に吊るしておけば、1~2週間ほどで自然に乾燥します。
乾いたアジサイは、壁に飾ったり花瓶に挿したりして、インテリアとして長く楽しめます。
5.2 挿し木で増やす
剪定した枝を10~15cmほどの長さに斜めにカットし、葉を2~3枚残して大きな葉は半分に切ります。その後新しい土に挿して、日陰で乾燥しないように管理しましょう。
2~3週間ほどで発根し、元気な新芽が育ち始めます。
※挿し木で作った苗を販売・譲渡すると、法律に抵触する場合があるので、あくまでも個人で楽しむ範囲で利用してください。