超高級有料老人ホームの「思わぬ落とし穴」~確認したい諸条件~

潤沢な資金さえ用意すれば、夢のようなシニアライフを満喫できる高級有料老人ホームですが、いくつかの注意点もあります。

基本的には「介護状態でない」ことが入居条件

各施設には所定の入居条件が設定されています。

その中で多いのが「自立していること」つまり、要介護(要支援を含む)状態ではないことという条件です。
この条件がある場合、いくらお金を積んでも介護状態である方は入居できません。

では入居中に要介護(要支援)状態になってしまったらどうなるのでしょうか。

入居中に要介護状態になった場合、退去を迫られる場合も

入居中に要介護(要支援)状態になった場合、退去して介護に対応する他の施設に移ることを迫られることもあります。
また同施設内に介護施設がある場合でも、移り住む際には別途費用が必要になる場合もあるため注意が必要です。

まとめ

住まいには豪邸・超高級分譲マンションから、一般的な賃貸マンション、そして公営住宅まで、様々な形態のものがあります。

そして住環境に資産を集中させるのか、住まいにはお金をかけず、趣味などに没頭するのかというのはライフスタイルの問題であり、どちらが良い・悪いと判断するものではありません。

有料老人ホーム選びにも同じことがいえます。

高級有料老人ホームはステイタス性もあり、快適性、安心感ともに満足できる、理想に近い高齢者施設ですが、高額な入居一時金などを他の趣味や旅行などに費やした方が充実したシニアライフとなるケースも十分に考えられるのです。

ほとんどの高級有料老人ホームは「体験入居」などを実施しています。興味のある方は、まずは実際に足を運んでみてはいかがでしょうか。

参考資料

アフィリエイテッドファイナンシャルプランナー(AFP)/JSA認定ソムリエ/元歌舞伎役者 杉浦 直樹