私は長年、金融機関に勤め、銀行員としても大勢のお客様と接してきました。

様々なお客様と接するなかで感じたことは、「お金がない」とおっしゃる方には共通点があったことです。

そこで本日は、お金がないと嘆く人がやりがちなNG行動についてお話ししたいと思います。

さっそく、見ていきましょう。

お金がないと嘆く人がやりがちなNG行動その1

お金の収支を把握できていない

「お金の収支を把握できているか」は、とても大事なポイントです。

収支とは収入と支出の差です。お金が入ってきて、どこに消えていったのか。これを把握しておきましょう。

どなたにも言えることですが、入ってきた収入、つまり給与のことですが、収入は覚えておられる方がほとんどです。

一方、支出はどうでしょうか。給与はスラスラ出てくるのに、使った額となると途端に分からなくなるのです。

確かに、給与は入るときは一度に入ります。他方、支出の時は、金額はバラバラ、ほぼ毎日お財布から出ていきますから、これを計算するのは面倒な作業です。

ただ、注目すべきは、これを覚えている人と覚えていない人がいることです。

支出が明確で収支が把握できている人は、毎月いくらが貯金に回せるか把握ができている人たちです。

反対に出ていくお金が不明確な人は、赤字にさえ、気がついていない可能性もあります。今ある貯金を取り崩してお金を使っている可能性があるのです。