「ねんきん」を増やす&トクする4つの裏ワザ

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私たちの老後の生活を支える年金。その仕組みは少し複雑で分かりにくい、と感じている人も多いかもしれません。

その中には将来受け取れる金額を増やすこと繋がるたいせつな制度もあります。いずれも、年金保険料を納付中の現役世代のみなさんにこそ、知っておいていただきたいものです。

今回は、将来の年金受給額を増やしたり、年金保険料の支払額を抑えたりすることができる4つの方法についてお話していきたいと思います。

裏ワザ① 「繰下げ受給」

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「老齢年金を受給できるのは65歳以降」というのはあくまでも原則のお話。加入が義務である老齢基礎年金と、会社員がもらえる老齢厚生年金に関しては、最長70歳まで受け取る時期を繰下げることができます。
※2022年4月からは、受給開始時期が「75歳」まで広がります。

「繰下げ受給を選んだ場合、もらえる額はどう変わるの?」

受け取る時期を遅らせると、そのぶん受給額は増えます。日本年金機構HPより、その増額率をみていきましょう。

繰下げ請求時の年齢と増額率(昭和16年4月2日以後に生まれた方)

66歳0カ月~66歳11カ月・・・8.4~16.1%

67歳0カ月~67歳11カ月・・・16.8%~24.5%

68歳0カ月~68歳11カ月・・25.2%~32.9%

69歳0カ月~69歳11カ月・・・33.6%~41.3%

70歳0カ月・・・42.0%

出典:「老齢基礎年金の繰下げ受給」 日本年金機構

一例を挙げると…

2020年4月時点での老齢基礎年金の受給額は年間78万1,700円※(満額)です。

70歳まで受給開始を遅らせた場合、どれだけ受給額が増えるのか、先ほどの計算式に当てはめてみると…

78万1,700円×42.0%=32万8,314円

年間32万8,314円増える計算になります。


※20歳から60歳になるまでの40年間の全期間保険料を納めた人の場合

つまり、「年金受給のスタートを遅らせることで、年金受給額を最大42%まで増額できる」ということになります。

さきほどもお話した通り、2022年4月以降は75歳まで繰り下げできるようになる予定です。詳細は日本年金機構の「老齢基礎年金の繰下げ受給」でご確認ください。

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執筆者

 早稲田大学第一文学部卒。学参系編集プロダクションなどで校正・校閲・執筆を学ぶ。人文・社会系一般書籍、中学・高校社会科教材、就職試験問題の制作関連業務において15年以上の経験を持つ。現在はLIMO編集部において、金融系メディアの編集者兼執筆者として、コンテンツ制作や編集に携わる。紙媒体での経験を生かし「お金とくらし」にまつわる情報を丁寧に発信している。