働く70代以上世帯の貯蓄状況は?

では続いて、本題の「働く70代以上世帯」の貯蓄状況をみていきましょう。

「働く70代以上世帯」の貯蓄の種類別貯蓄現在高(二人以上の世帯、2019年)

金融機関

  • 通貨性預貯金・・・591万円(30.9%)
  • 定期性預貯金・・・882万円(46.1%)
  • 生命保険など・・・295万円(16.7%)
  • 有価証券・・・144万円(7.5%)

金融機関外・・・0万円(0%)

※四捨五入の関係で合計100%になっていません

これらのトータルである「働く70代以上世帯の平均貯蓄額」は、約1912万円となっています。先ほどの60歳以上である「無職高齢者」の平均「2244万円」と比べると、300万円ほど下回る結果となりました。

金額の差だけみると、「働いているのに、無職高齢者より貯蓄が少ない?」と感じるかもしれません。

しかし、視点を変えれば「働き続けることで生活を維持できている世帯が多い」という捉え方も。金銭的な不安を、収入を増やすことでカバーしている世帯があることもうかがえそうです。