さいごに
老後資金を考えるうえで1つの目安にされているのが、金融庁がレポート内で示した「老後2000万円」という金額でしょう。
老後生活に向けた十分な貯蓄として、定年前にこれだけの老後資金を準備することが推奨されています。
とはいえ、家族構成や現役世代の収入、勤務先の退職金事情によっては、この目標をクリアできない人も少ないはずです。
こうした「十分な老後資金が用意できない」という場合、定年後に働き続けるのも1つの選択でしょう。年金以外の収入があれば、老後資金を切り崩すペースを落とすことができるかもしれません。
ご自身や家庭の状況を踏まえつつ、今のうちから「長く働き続ける」というイメージを膨らませてみることも、安心した老後生活につながりそうですね。
ご留意点
本記事では以下の世帯を「働く70代以上世帯」としています。
- 世帯主が70歳以上
- 世帯主の職業が「労務作業者世帯」(常用労務作業者、臨時及び日々雇労務作業者)、「職員世帯」(民間職員、官公職員(国家公務)、官公職員(地方公務))のいずれか。
注意)職業を有していても、「個人営業世帯」(商人及び職人、個人経営者)、「農林漁家世帯」、「法人経営者」「自由業者」「上記に分類されないその他職業」は含まれておりませんのでご注意ください。
参考資料
- 厚生労働省「高年齢者雇用安定法の改正」
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2019年(令和元年)平均結果-(二人以上の世帯)」「報道資料」「Ⅲ 世帯属性別にみた貯蓄・負債の状況」
LIMO編集部