老後までに貯金を増やすには

老後にゆとりある充実した生活をするためには、それなりの金額が必要なことが分かってきました。

では、どの様に貯金を増やしていけば良いのでしょうか。

それは、自分自身の人的資本と金融資本を上手く活用することです。

人的資本を活用するとは、自分の能力や才能を活かして仕事をして収入を得ることです。

金融資本を活用するとは、つまりお金に働いて貰うことです。

今回は金融資本の活用について触れていきたいと思います。

金融資本の活用というと、まわりくどい言い方の様に聞こえますが、簡単に言えば投資のことです。

本章の冒頭で、あえて人的資本と金融資本という言い方をしました。あくまでこの両輪をしっかりと回していくことが大事になってくるからです。

投資には色々なやり方がありますが、基本的には長期に積立で運用していくことが、リスク・リターンの観点からも重要になってきます。

ただ、この投資を行う前提条件として月々の安定した収入が非常に重要となります。

詳しい投資方法の具体的な説明に関しては、このあと述べていきたいと思います。

老後に向けた資産運用の方法とは

では、老後に向けた資産運用の方法として具体的にどのような方法があるのか見ていきましょう。

実は、国が「老後2000万円問題」を提言して国民に投資を促進している背景もあり、金融庁のページを見れば大まかなヒントを見つけることができます。

そこには、この様に書かれています。

教育や老後資金など、今すぐに必要にならなくても、将来のために増やしていきたいお金は、株式や投資信託などを利用した「投資」の形で、長い期間をかけて少しずつ増やしていくと良いでしょう。

これは、金融庁のホームページから一部抜粋したものですが、長い時間をかけて少しずつ増やしていくことが大事と書かれています。

また、同ホームページには複利効果や時間分散についても触れられています。

複利とは、「投資資金を運用して得られた利益が更に運用されて増えていく」効果のことです。「利子に利子がつく」と考えていただくと良いでしょう。

時間分散とは、一度に多額の投資を行うのではなく、少額・定期定額で投資を行うことです。

時期による値動きに応じて、価格が高い時期には少なく、価格が低い時期には多く投資を行うのが「時間(時期)の分散」(ドル・コスト平均法)の手法です。

つまり国も推奨している通り、基本的には長期・複利・時間分散で投資を行うことが大事になってきます。

ただし、ここで重要になってくることが一つあります。