その後も、世界のロボット産業の株式に投資をするテーマ型の投資信託、日本の不動産投資信託(REIT)など様々な投資信託を実験のように購入してきました。

その中でやってよかったと思えるのは、一括で購入した投資信託ではなく、毎月積み立て投資で現在も運用している投資信託だけです。

先ほどの外貨定期預金と同様に、一括で購入すると「いつ売ろう」と常に考えてしまいます。

私たちは、相場が下がっているときに買って、相場が上がっているときに売ろうとします。

このタイミングを図るのが非常に難しいため、常にソワソワし、やがて疲れて「ここでいいか」と思って売ってしまいます。

しかし、投資信託のうち、多くの商品は中・長期の成長を目指した運用方針を掲げています。投資信託は長期運用のために設計されているのです。

日本証券業協会が2019年に実施した「個人投資家の証券投資に関する意識調査【インターネット調査】」では、投資信託の推計の平均保有期間は4年10か月でした。

特に20代~30代と40代は「3年未満」が最も多いという結果になっています。これを見ても、投資信託の特性が生かしきれていないと言わざるをえません。

タイミングに振り回されないためにも、将来の資産形成のために資産運用を取り入れたい人は「長期・分散・つみたて」投資をスローガンにしましょう。

タイミングをあえて取らずに、長期間かけてじっくり運用する方が長期的に勝つことができる秘訣なのです。