世界的に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がいまだ蔓延する中、その影響は日本も例外ではありません。2020年度は多くの企業や会社の前年比マイナスが予想されるため、今後の家計に不安を感じる人も多いのではないでしょうか。

特にこれから新入学を迎えるお子さんをお持ちの家庭は「学費を払っていけるだろうか」そんな不安が頭を過る時期だと思います。そんなときに頼りになるのが奨学金の存在ではないでしょうか。

成績や条件次第で無利子のものも存在するため、さまざまな形で多くの家庭で利用されている奨学金制度。大変便利でありがたい制度ですが、お金を借りる大前提としてそれらが「借金」であることをお子さんたちもしっかりと理解することが大事だといいます。

奨学金貸与はメジャー?

高校卒業後、大学や各種学校への進学は多くの子供にとって身近なことになり、たくさんの学生が新たな進路へと進んでいます。周囲が進学するのが当たり前の環境になってきた現代において、お子さんを持つ親御さんたちは常々「進学費用をねん出できるだろうか」という金銭的な不安が付きまとっているのではないでしょうか。

親として家庭の都合で我が子の夢を断念させ、進学を叶わないものにするのは大変心苦しいものです。そんなとき頼りになるのが、奨学金制度です。日本学生支援機構が2020年3月に発表した「平成30年度 学生生活調査結果」によると、平成30年度に日本学生支援機構をはじめとするなんらかの奨学金を受給している人の割合は、大学(昼間部)47.5%、短期大学(昼間部)55.2%という結果が出ています。約2人に1人が奨学金を何らかの形で受給していると考えると、多くの学生にとって奨学金制度はかなり身近なものと感じるのではないでしょうか。

同調査によると平成30年度の学生の家庭の平均年間収入額は、大学(昼間部)862万円、短期大学(昼間部)640万円となっており、決して低い金額ではありません。それにも関わらず約半数の学生が奨学金制度を利用し学生生活を送っていることを考えると、進学には多額の費用が掛かるといえるようです。