救済措置の存在など、奨学金を正しく知ろう

話を聞いてみると奨学金のとらえ方は人それぞれで、「保証人になってもらった親族に迷惑をかけてしまわないか不安」「返済するまで結婚できないのではないか」と考える人から、中には「親がお金がなくて借りたのだから自分の責任ではない」などと考える人もいるなど、その受け止め方は千差万別です。

調査によると「奨学金の返済条件や滞納リスクなどについての理解度(39歳以下で学生支援機構の奨学金利用者計)」は「理解していた」54.3%、「理解していなかった44.4%」そうです。こういった奨学金への知識の違いも、不安や焦り、無責任な返済の遅延などにつながっている可能性もあるのかもしれません。

一言に奨学金といっても、無利子のものもあれば有利子のものもあります。また「働けなくなったらどうしよう」と考える人もいるかもしれませんが、様々な救済制度(日本学生支援機構「返還に関する各種制度」)を利用するといった手段もあります。

お金を借りる際はみなさん学生のため、お金の重みを正確に理解することは難しいかもしれません。しかし、自分が学ぶために借りたお金のことをきちんと理解し向き合うことで、必要以上に不安になる必要が消えたり、しっかりとした責任感が生まれることもあるのではないでしょうか。

参照

佐渡 六花