2021年、新たな年、新たな10年の最初の年を迎えました。ここ最近は”SDGs”の話題が日々のニュースを賑わす機会が多くなっています。SDGsでは目標達成期限を2030年までとしていますが、この最後の10年間を迎えるにあたって、まだまだ多くの課題が残されているのが実情です。
この課題解決のためには、よりいっそう世界全体で一丸となって取り組むのが必要不可欠といえます。そこでここでは、より多くの方にSDGsへの関心を寄せていただくために、改めてSDGsの意味、SDGs達成に向けたこれまでとこれからについてお話ししていきます。
SDGsとは~その意味と全体像~
SDGsとは、”Sustainable Development Goals”の略で、日本語では「持続可能な開発目標」と訳されています。1990年代に採択された国際開発目標や2000年に採択されたミレニアム開発目標(MDGs)を引き継ぎ統合した最新の目標で、2015年に国連サミットにて採択された、2030年までの国際目標です。
SDGsは、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っており、新興国のみならず、日米欧といった先進国を含め全世界で取り組むべき目標として、「持続可能でより良い世界」をつくるための17のゴールと169のターゲットを定めています。
上の画像にもありますが、SDGsで定められている17のゴールは以下のとおりです。
1. 貧困をなくそう
2. 飢餓をゼロに
3. 全ての人に健康と福祉を
4. 質の高い教育をみんなに
5. ジェンダー平等を実現しよう
6. 安全な水とトイレを世界中に
7. エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8. 働きがいも経済成長も
9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
10. 人や国の不平等をなくそう
11. 住み続けられるまちづくりを
12. つくる責任つかう責任
13. 気候変動に具体的な対策を
14. 海の豊かさを守ろう
15. 陸の豊かさも守ろう
16. 平和と公正をすべての人に
17. パートナーシップで目標を達成しよう
ちなみに、「持続可能(Sustainable)」という言葉は、元々は環境保全と経済開発は両立可能との考え方を示す際に使われてきましたが、現在では「環境、社会、経済の面で負荷が少なく持続できる」といったように、より幅広い意味で用いられています。