退職金の学歴格差、解消する方法とは

退職金に関する学歴格差は、前述の表を見るかぎり、かなり大きいと言ってもよさそうです。

では、この退職金の格差を埋めるために、私たちは何をすれば良いのでしょうか。

みなさん、もうおわかりかと思いますが、お金を増やす自助努力です。これに尽きます。

お金を増やすためには、国が推進する「つみたてニーサ」や「イデコ」を検討するのがいちばんです。

積立投資の代表格である「つみたてニーサ」や「イデコ」は、年々、認知度が高まっており、誰もが使いやすいように制度設計されています。

積立投資を行うことで、ドルコスト平均法の効果が得られ、買付け価格も分散できます。また、長期運用を推奨していますので、運用を続ければ続けるほど、複利の効果も得られます。

ここで、ドルコスト平均法について、少し解説しましょう。

ドルコスト平均法とは、同じ金融商品を、同じ金額で、一定期間、こつこつと定期的に買い続けていく方法です。

例えば、ある投資信託を30年間、毎月決まった日に1万円ずつ買付けるとします。このやり方は、まさにドルコスト平均法を活用した例です。

投資信託の基準価額が上がっている時は、少しの口数しか買えません。しかし、基準価額が下がっている時は、口数を沢山買うことが出来ます。これを続けていくことにより、買値が平準化されるという考え方です。

かつては、金利も高く、退職金を貯金や預金で預けていれば、老後の生活費に不自由しない時代もありました。今の金利ではありえないことです。今の金利で預貯金に預けても、2倍になるのは約7万年後です。

学歴格差を埋めるためにも、投資や運用の検討は不可欠と言えそうです。