手数料を比較・吟味することが大切

投資信託では、基本的に購入時に販売手数料がかかります。また、運用期間中は信託財産から間接的に「運用管理費用(信託報酬)」が差し引かれます。さらに、投資信託を換金(解約)する際にも信託財産留保額という手数料が発生します。

販売手数料については、無料(ノーロード)の場合もあるので、証券会社や商品を選ぶ際の1つのポイントとして考えるとよいでしょう。

約1年間の成果は?

筆者が毎日500円ずつ購入していたのは、日経平均の動きに連動するタイプの商品です。証券会社勤務の経験があり、投資リスクもわかっているので、日経平均の値動きに対して(上昇の場合も下落の場合も)概ね3倍になるというハイリスク・ハイリターンのファンドを選びました。

ひと月1万円(年間12万円)を目安に1日500円と設定したのですが、昨年の1月6日から始めて12月25日まで、土・日・祝日などの休業日を除くと合計234日。投資金額は500円×234日で117,000円。そして、12月28日時点での評価額は196,554円。79,554円の利益が出ています。

おわりに

上記のように、約1年間、毎日500円投信積立を行った運用結果は60%強のプラスでした。しかし、その間には評価額が下がったこともあります。

筆者が500円で投信積立を始めた2020年1月に、日経平均株価は24,000円台でした。そのため、3月に16,000円台まで下落した際には単純計算では3割以上損失が出ていたことになります。筆者の場合はそのまま積立を続けていましたが、株価が下落している局面では含み損を抱えていたわけです。

このように、投信積立も価格変動のリスクはありますが、1日100円を飲み物代に使ったつもりで、あるいは500円玉貯金の代わりに、投信積立をしてみるという方法を考えてみるのもいいかもしれません。

中野 令子