貯金目的、20代は「資産運用」40代は「学費・教育費」

年齢別に世帯貯金額を比較すると、60歳以上は500万円以上の貯金がある世帯が他の世代と比べて一気に増え、全体の63%を占めます。年代が上がるにつれて世帯貯金額は増加傾向にあるので、マイホームの購入や子育て、介護などで支出が増えても、着実にお金を蓄えている人が多いといえます。

しかし、具体的な目的がないと、貯金しにくいのが実情でしょう。そこで、各世代別の貯金目的を見てみましょう。

どの世代でも「生活費」を貯金目的として掲げている人が多いです。全体のうち、約40%を占めます。

特徴的なのは、20代と40代の貯金目的の一部です。20代の貯金目的は、「資産形成(18%)」が最も多く、次いで「趣味・嗜好(17%)」という結果になりました。20代ですと、まだ独身である場合も多く、自分のためにお金を使っている人も多いのでしょう。また、「資産形成」は60代の貯金目的としても多いです。

そして、40代は子育て世代であるため、「生活費(41%)」に次いで「学費・養育費(21%)」が多い割合を占めています。子どもの年齢によってもかかる費用が変わってくるので、計画的な貯金をしている世帯は少なくありません。