妻を舐めていたW不倫
田中さんがすべてを失った原因は、3年続いていたW不倫でした。
「当時は、へんな自信があってバレないと思っていました。もし妻にバレたとしても、一喝したらいうことを聞くだろうと考えていたのです」
傲慢に感じる田中さんの言動は、当時の環境にあったといいます。某大手企業の営業職として働き、収入も平均以上、元妻は専業主婦とあって“自分が食べさせてやっている”という思いが根強くあったのだとか。さらに元妻は田中さんの後ろをついて歩くような人で、逆らうこともありません。どんなワガママをいっても、文句もいわずに対応する、妻として最高の女性だったといいます。そんな元妻を舐め切っていた田中さんは、家族を大きく裏切ることに。
田中さんが不倫関係に陥った相手は、10歳年下の営業先受付嬢でした。
「アポを取っていた社長が予定を忘れていたため、受付に伝言を残したことが始まりです。すごく丁寧に対応してくれたのが好印象でした」
営業に行くたびに声をかけて距離を縮め、連絡先を交換してからは展開が早かったようで、気が付けば不倫関係まで発展しました。彼女も既婚者だったことから、互いのパートナーにはバレないように徹底して行動していたそうです。
「不倫が見つからないように、ルールを設けていました。
・家にいる間は連絡を取らない
・休みの日は会わない
・互いの家庭には干渉しない
このルールのもと、3年もの間彼女と不倫を続けていきました」
家族に疑われるような連絡や密会は避けていたため、会社には“営業”と偽って日中にホテルで待ち合わせしたことも。勤務中に密会すれば、妻にはバレないと考えていた田中さんは、安心しきっていました。
しかし、元妻はすべてお見通しだったのです。