年金不安に備える4つの方法。

老後に後悔しないためには、自分で老後資金を作っておく必要があります。具体的な対応策を4つ紹介します。

①貯蓄

もっとも身近な方法は貯蓄でしょう。PGF生命(プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険株式会社)が2020年6月に実施した「2020年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」によると、2020年に還暦を迎える1960年生まれの人が保有する貯蓄額の平均額は3,078万円でした(配偶者がいる場合は夫婦2人分の金額)。

2,000万円以上の貯蓄がある人が35.2%を占めている一方で、2,000万円に満たない人も64.8%存在します。20.8%は貯蓄額が100万円未満です。

金融庁の報告書に端を発した2019年の「老後2,000万円問題」が記憶に新しい人もいるでしょう。ところが、老後必要だといわれる2,000万円の貯蓄ができていない還暦人も少なくないようです。

②企業年金

企業年金は会社が用意する年金です。自分が勤めている会社に企業年金の制度がある場合は、積極的に利用することをおすすめします。企業年金がない場合は、ほかの仕組みを利用することも検討しましょう。

③iDeCo

iDeCo(個人型確定拠出年金)は国が整備した個人年金の仕組みです。毎月掛け金を支払って自分で運用したお金を60歳から年金として受け取れます。原則的に60歳になるまで解約できないことから、確実に老後資金を作りたい人におすすめです。

④投資

金融商品に投資してお金を増やす方法です。投資にはリスクがありますが、「長期・分散・積立」を意識することでリスクを抑えやすくなります。投資で得た利益を再び投資元本に含めて運用する「複利」を活用すると効率的にお金を増やせます。つみたてNISAの活用も検討してみてもよいでしょう。