宝くじが当たる驚きの確率とは?

ではこの1等が当たる確率はどのくらいあるのでしょうか?

今年の1等7億円の本数は22本で、その当選確率はなんと2000万分の1です。この確率がどれだけ低い確率なのか、災害に遭う確率と比較して見てみましょう。

まず、よく比較されるものとして、落雷に打たれる確率が1000万分の1です。しかし、宝くじは1人最低10枚は買うと思いますので、その分1等が当たる確率は10倍上がります。そのため、実際の1等の確率は200万分の1くらいだと思います。

次に交通事故で死亡する確率と比較してみましょう。

出所:「犯罪被害者等施策に関する基礎資料」(警察庁)のデータを基に作成


上記の表によると、昨年の交通事故で死亡した人は約3200人。仮に1年のうちに車に乗る人を1億人とすると、1年間に事故で死亡する確率は0.0032パーセントになります。言い換えると約3万3000分の1という確率です。

いかがでしょうか? 宝くじで1等当選することがどれだけ低い確率かが分かるでしょう。

よくエンタメ系のユーチューバーが宝くじを1000万円分買って、一等が当たるかどうか検証する動画をやっていますが、その検証結果の還元率は、購入金額の20%から30%になっています。

つまり、1000万円分の宝くじを買っても200万円~300万円しか当たらないということです。宝くじ全体の還元率が約46%ですので、ユーチューバーは公表されている還元率すら回収できていないということになります。それもそのはず、1等7億円を当てるためには、理論上、なんと60億円分もの宝くじを買う必要があるとされているからです。

この時期、宝くじが当たりやすい購入日や時間帯、当たりやすい販売所などを予測する人がいますが、この確率を見ると全くアテにならないということがわかりますし、宝くじでは夢すら買えないということがわかりますよね。