しかし、「仕方ない」とあきらめていては、万が一の病気やケガで働けなくなったときに困ってしまいますね。将来に備えて、しっかり貯蓄を増やしていくにはどうすればよいのでしょうか。

注1:本調査における「金融資産」は預貯金のほか保険、有価証券、その他金融商品を含む(ただし「運用の為または将来に備えて蓄えている部分」とされ、日常生活に使われる預貯金は含まれない)。
注2:金融資産の有無は、2017年までは、回答者が「保有している」と「保有していない」から選択。2018年からは、a.問1(b)で10(いずれも保有していない)を選択した世帯と、b.問1(b)で1(預貯金)のみを選択し、問2(a)で1(預貯金の合計残高)の「うち運用または将来の備え」がゼロないし無回答の世帯をそれぞれ「金融資産を保有していない世帯」(金融資産非保有世帯)としている。

具体的な目標を立てることが重要

貯蓄を増やしたいときには、「いつまでに」「何のために」「いくら必要か」を具体的に考えることが大切です。目標があやふやだと意識が高まりにくく、つい「来月からでいいか」と問題を先延ばしにしてしまい、なかなか貯蓄ゼロの状態から抜け出せなくなってしまいます。

一方、「30歳から60歳までの間に老後資金として2,000万円貯める」など、はっきりした目標があればどうでしょうか。「年間約66万6,700円、月々約5万5,560円を貯める必要がある」というように、今やるべきことが明確になり行動を起こしやすくなりますね。

また、「月5万円以上も貯蓄に回すのは難しい」などの問題点も明確になり、問題点がわかれば「月々の金額を3万円する代わりに、ボーナスを全額貯蓄に回そう」など、解決方法も見えてくることでしょう。