それでは、前述の「家計の金融行動に関する世論調査」より、年令別の金融資産保有額の中央値を確認してみましょう。
いかがでしょうか。いきなり「2,000万円!」などの目標を立てるよりも、取り組みやすそうな気がしてきませんか。
まずはこの中央値を目安に貯蓄を始めてみて、貯蓄の習慣がついてきたら次は500万円、そして1,000万円…というように徐々に目標を高めていけば、貯蓄0円生活から抜け出せる道筋が見えてくることでしょう。
おわりに
将来のために貯蓄を増やしたいときには、いつ何のためにいくら必要なのか、具体的な目標を立てることが大切ですが、貯蓄の習慣がないのにいきなり高い目標を立ててみても、継続するのはなかなか難しいものです。
新年は、目標を新たにする絶好の機会。貯蓄が苦手だという方は、まずは「自分と同年齢の中央値」という達成しやすい目標を設定し、貯蓄の習慣を身につけることから始めてみてはいかがでしょうか。
参考:貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧日本郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。
【参考資料】
- 「国民年金保険料の変遷」(日本年金機構)
- 「家計の金融行動に関する世論調査(時系列データ)」(知るぽると 金融広報中央委員会)
吉田 貴絵