イベントが入居者の良い刺激に!
介護施設などでおこなわれるイベントは、入居者の良い刺激となります。
高齢者(とくに認知症の人)は、部屋の中にいる時間が長く、室温なども一定に調整されていることが多いため、「いまが何月なのか」「どの季節なのか」が分からないことがあります。
月や季節に合ったイベントを開催することで、「なんとなく理解できる」という状況を作るのです。
たとえば、2月に豆まきをおこなう、3月にお雛様を飾る、4月に近場にお花見に行く、などのように、イベントは施設の中では分かりにくい季節を感じる良い機会となります。
とくに、1年で1番大きなイベントである新年会は、脳を刺激する絶好のチャンスといえるでしょう。
さいごに
介護施設などの入居者は、年末年始をスタッフや他の入居者と楽しみながら過ごしています。
施設でのイベント内容や個人の性格などによって感じ方は違いますが、どの施設でも普段より明るく賑やかな雰囲気が漂っていることは確かです。
今年は、COVID-19の影響を受け、一時帰宅をせずに、施設でそのまま新年を迎える入居者も多いと予想されます。
例年のように、家族を招いての盛大な新年会はおこなわれないかもしれませんが、華やかな飾りつけや書初め、おせちの提供など、できる範囲でのイベントが感染対策のもとおこなわれるでしょう。
面会が可能な施設であれば、年末年始に顔を見せに行く、面会が不可能であれば、何か新年を感じられるような差し入れをするなど、工夫して親御さんと新年をともに過ごしてみてはいかがでしょうか。
鈴木 咲季