老後の資産格差、60歳代で金融資産のない世帯もいる

これまで見てきたのは、金融資産保有世帯の平均や中央値です。

60歳代というと、お金を持っているというイメージかもしれませんが、実は金融資産を保有していないと回答している世帯も23.7%もいるのです。金融資産を保有していない世帯を含む金融資産保有額の比率は以下の通りです。

  • 金融資産非保有:23.7%
  • 100万円未満:3.5%
  • 100~200万円:4.0%
  • 200~300万円:3.2%
  • 300~400万円:3.9%
  • 400~500万円:2.7%
  • 500~700万円:5.9%
  • 700~1000万円:5.2%
  • 1000~1500万円:9.8%
  • 1500~2000万円:5.8%
  • 2000~3000万円:9.1%
  • 3000万円以上:15.4%
  • 平均:1635万円

  • 中央値:650万円

平均値は2203万円から1635万円まで568万円の減少、中央値は1200万円から650万円と半分近くにまで落ちこんでいます。

老後資金に必要とされる2000万円以上の金融資産の保有世帯が約4分の1いますが、金融資産を保有していない世帯も約5分の1いるということで、現在の60代でも二極化が進んでいると考えられます。

お金を上手に増やすには

60歳代の金融資産保有額は二極化し格差が広がっていることがわかりました。
では資産格差が大きくならないよう、今から出来ることはあるでしょうか。資産格差がこれ以上大きくならないためには、お金に働いてもらう資産運用が必要です。ただし、資産を大きく減らすようなハイリスクな投資はすべきではありません。たとえば、投資信託なら幅広い対象に分散投資できるので、リスクを抑えた運用が可能です。ただ、投資信託の本数は6000本以上あるので、信頼できる投資アドバイザーなどに相談して選ぶのをおすすめします。