老後の資産格差、日本人60代ではいかに大きいか

Aleksei Morozov/iStock

2020年も年の瀬です。

さて、少し時計の針を戻すと、2019年には老後資金2000万円問題が話題になりました。老後を安心して暮らすには年金収入以外に夫婦2人で約2000万円の貯蓄が必要という内容でした。

それでは、現在の60代はどのぐらいの資産を保有しているのでしょうか。

今回は証券会社で勤務経験がある元証券マンが、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和元年)」で確認してみましょう。

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老後2000万円問題とは

冒頭でも触れましたが、老後を安心して暮らすには、貯蓄が必要です。2019年は「老後資金2000万円問題」が話題になりました。金融審議会の報告書では、高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦の無職世帯)の実収入は月20万9198円、実支出は月26万3718円。つまり、毎月5万4520円のマイナスになります。

老後を30年と考えると、約2000万円が不足するという計算になるのです。ただ金融審議会の報告書は決して不安を煽るのではなく、老後に備えて早めに適切な備えをし、長期の資産形成の自助努力を進めるという意図があります。

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執筆者
山下 耕太郎

一橋大学経済学部卒業後、証券会社で営業・マーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。保有資格は証券外務員一種。ツイッターは@yanta2011