2020年もあと少しで終わります。

今年を迎えてすぐに世界中が新型コロナウイルスの影響を受け大混乱となり、その影響はまだ収まる気配を見せてくれません。

生活スタイル、働き方、そして生き方までも変えてしまうような出来事に直面し、先の見えない不安から、お金、特に資産運用の関心が高まっているようです。

私はFP(ファイナンシャル・プラニング技能士)の資格を持つファイナンシャルアドバイザーとして、数々のマネーセミナーで登壇し、多くのお金の悩みを持つお客様と向き合ってきました。

今回は誰もが関心があり不安を抱える老後のお金について、年金にスポットをあて、今、いくら年金がもらえているのかを確認し、自助努力でのお金の増やし方についてご紹介します。

みんな老後は年金頼み

厚生労働の「2019 年 国民生活基礎調査の概況」によると、公的年金・恩給を受給している高齢者世帯のなかで「公的年金・恩給の総所得に占める割合が100%の世帯」は 48.4%という結果が出ています。

注目は80~100%未満の世帯が12.5%、60~80%未満の世帯が14.5%となっている点で、生活費のほとんどを年金でまかなっている世帯がほとんどだということが分かります。

それでも年金がもらえないかもしれないから支払っても意味がないという不安を抱えている方が多いようです。

なかなか年金制度のことやお金のことを体系だって学ぶことがない為、知らないことが多いからかもしれません。