還暦前50代が知る、退職金運用の不都合な真実

Aleksei Morozov/iStock

50代は定年が近づいてきているので、老後資金をどうするかを真剣に考える世代です。
そして、定年時にまとまった資金が入る退職金をどのように運用しようかと迷っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、元証券マンの視点から50代で考える退職金の運用方法について解説します。

退職金はどの程度もらえる?

企業に勤めている人は、実際に退職金をどの程度もらえるのでしょうか。

厚生労働省の「平成30年就労条件総合調査結果の概況 退職給付一時年金の支給実態」によると、退職事由別の退職金額は以下のようになっています(勤続20年以上かつ45歳以上の退職者)。

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大学・大学院卒(管理・事務・技術職)

  • 定年:1983万円
  • 会社都合:2156万円
  • 自己都合:1519万円
  • 早期優遇:2326万円

高校卒(管理・事務・技術職)

  • 定年:1618万円
  • 会社都合:1969万円
  • 自己都合:1079万円
  • 早期優遇:2094万円

高校卒(現業職)

  • 定年:1159万円
  • 会社都合:1118万円
  • 自己都合:686万円
  • 早期優遇:1459万円

高校卒よりも、大学卒の方が退職金は多い傾向にあります。

2019年は「老後2000万円問題」が注目されました。

これはモデルとなる高齢夫婦無職世帯夫(夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯)の収入と支出を見ると、毎月約5万円の赤字になり、老後を30年と考えると約2000万円を貯蓄などで賄わなければいけないという内容です。

しかし、大学・大学卒の退職金は2000万円近くあるので、住宅ローンが大きく残っていなければ、老後資金に過剰な心配をする必要はありません。

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執筆者
山下 耕太郎

一橋大学経済学部卒業後、証券会社で営業・マーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。保有資格は証券外務員一種。ツイッターは@yanta2011