株式市場
3月下旬に反転し上昇続く、11月には過去最高値更新
インド株式市場は、2020年2月下旬から、新型コロナウイルスの感染拡大を背景とした世界的な株安を受けて急落したが、その後反転し、上昇が続いている。11月には一段高となり、史上最高値を更新した(11月30日現在)。
直近の相場上昇の背景には、海外では、新型コロナワクチンの開発の進展、米国大統領選挙での民主党バイデン氏の勝利、国内では、予想を上回る7-9月期の企業決算、新型コロナウイルスの感染拡大ペースの鈍化がある。
HSBC投信の株式運用戦略
インド株式市場は短期的にはなお新型コロナウイルスの影響を受けて、不安定な展開を続ける可能性がある。また、当面は感染予防対策が引き続き国内の経済活動に悪影響を及ぼすことが見込まれる。
しかしながら、当社は長期的にはインド株式市場に対する強気の見方を維持している。インド経済の成長ポテンシャルは高く、構造改革の進展から、長期的に成長率は高まると見られている。与党インド人民党(BJP)が安定した政治基盤のもとで高成長・構造改革路線を継続すると見込まれることも、株式市場にとり強力なサポート要因となる。
インド株式の運用では、持続的な収益成長性を有しながらバリュエーションに割安感のある銘柄を選別する。業種別には金融と不動産をオーバーウェイトとし、エネルギー、ヘルスケアをアンダーウェイトとしている。またインフラ関連銘柄は、第2期モディ政権のインフラ投資計画の恩恵を受けると見込まれる。