「なんでも」売れるわけではない…よね?

想像を超えた出品の数々を見ていると、「もしかしたら、フリマアプリって、出品さえしたらなんでも売れるんじゃない?」と思ってしまいがち。筆者も「我が家に不要な物はないかな…」とつい頭の中で考えてしまいました。

しかし、いくらなんでも出品できるとはいえ、ものには限度があるようです。筆者の別の友人には、こんな失敗談があります。

「フリマアプリでは、素人が描いたイラストも売れているみたいだから、私も描いて出品してみようと思って…」

自分のイラストを売るなんて、彼女は芸術家か何かかとお思いになるかもしれませんが、まったくそんなことはありません。特にイラストが得意なわけでもなく、デッサン教室に通っているわけでもない、まったくの素人です。

そんな彼女が、なぜ自分のイラストを売ろうなんて思ったのか…。

「やめときなよ、なんか芸術に対する冒とくにすら感じるよ」という筆者の声も聞かず、「きっと誰かの琴線に触れるはず」と彼女が出品したのはお姫様のイラスト。画用紙に絵の具で描かれたそのイラストは、ひいき目に見ても「うまい」わけでもなければ「味がある」わけでもない。

友人は「素人が描いたイラストだし、あまり高いといけないから」と500円という値を付けていましたが、それでもじゅうぶん高すぎるだろう、と思った筆者です。