おわりに

ここ数年で、「幼児教育・保育の無償化」、私立高校授業料の実質無料化など、高等学校以下の教育費については、保護者の負担が大きく軽減される方向にあります。その一方で、高校卒業後に必要となる学費は上昇傾向に。

とはいえ、必要となる時期は決まっていますので、お子さんが乳幼児の頃から、先手先手で教育資金の準備をしていくことがオススメです。教育費専用の口座に貯めていく、つみたてNISAや学資保険などを利用する、など、ご家庭の状況にフィットした貯蓄方法をぜひみつけてくださいね。

さいごに少しだけ…

学資保険の給付金の受け取りは、進学前の1~2月に設定されている場合が多くあります。推薦入学で秋に入学金などの支払いが必要となった場合に間に合わない、ということも考えられます。

また、奨学金の利用を検討されているご家庭もあるかと思います。お子さん自身が就職後に返済していく必要がある借金である、という点を認識しておく必要があります。家族で丁寧に話し合いをしたうえで申し込みましょう。

【参考】
平成30年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について」文部科学省
国公私立大学の授業料等の推移」文部科学省
令和2年度 教育費負担の実態調査結果」日本政策金融公庫
『国立』『公立』『私立』『短期』大学の子供の学費、どれくらい違うのか」LIMO

【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

LIMO編集部