離婚して半年ほど経ったAと会った際に、Aは別の友人が頻繁に男性を紹介してくることを筆者に打ち明けてくれました。Aはそのことについて「気持ちは有難いけどまだまだそういう気持ちになれないし、『早く次の相手を見つけないといけない』みたいに思われているのもイヤなんだよね」と言っていました。

新しい恋人を紹介したり合コンに誘ったりすることも、離婚した当事者が希望する場合でない限りはただの迷惑でしかありません。善意だとしてもこちらがグイグイと押し付けることで「友達の好意だから……」と断れない状況に陥り、結果的に友人関係にヒビが入ることもあるでしょう。本人のペースや意思をいかに尊重するかが大事なことだと思います。

子どもを連れて会うのは向こうが誘ってくれるようになってから

また子どもがいる筆者は、離婚した直後はAに子どもを会わせることを避けていました。子どもがいれば自然と家庭の話をする流れになるので、Aがどういう気持ちになるかを心配していたからです。

しかし、しばらくしてAが「今度のランチは子どもも一緒に連れてきてよ」と言ってくれるようになったことで子どもを連れて会うことも解禁。離婚して1年以上が経過したこともあり、Aの中で離婚による感情の揺れが落ち着いたのかもしれません。今では筆者も、Aの前で夫や子どもの話ができるようになっています。

本人の性格や離婚の状況などによって、離婚後にどう友人とコミュニケーションを取りたいと思うかは人それぞれです。しかしどんな時でも、本人の考えや希望、心情を思いやらない限りはせっかくの友人関係が悪化してしまうことも。

離婚した友人に対しては「自分だったらどう接してもらいたいか」を念頭に入れつつ、相手のペースや価値観を尊重することで疎遠にならないようにしていきたいですね。

富士 みやこ