そして今年度(2021年度3月期)は、新型コロナの影響が加わったことで業績悪化に歯止めがかからなくなり、ついに債務超過に陥りました。

直近の第2四半期は、売上高が2086億円、営業利益が▲126億円、四半期純利益が▲176億円と回復の兆しが見えず、第1四半期末に118億円だった債務超過も第2四半期では171億円にまで拡大しています。

業績の低迷とともに株価も低落

当然ながら株価は下落しており、問題発覚前の18年4月に900円台だった株価は19年には200〜400円の間を上下し、今年の7月以降は200円を下回りました。

その後、9月30日にSBG傘下の米投資ファンド、フォートレス・インベストメント・グループが約570億円の支援を行うとの報道が流れると、株価は一気に上昇。10月2日の終値は206円にまでなりましたが、11月に入ってからは155〜160円で推移しています。

レオパレス21の過去5年の株価推移

求められるのは入居率の回復を後押しする施策

債務超過を解消できたとしても、事業そのものが再建できなければ意味がありません。カギとなる入居率の見通しはどうなのでしょうか?