仕送り額は減少。親は教育費のために何を節約している?

同調査で自宅外通学者にかかる費用を見ると、1年間の仕送り額は90.3万円と前年の102.3万円から12万円減少しました。特に今年は新型コロナウイルスの影響でアルバイトによる収入が減るケースも多く、保護者の収入も今までと同じとは限りません。実家から離れて1人暮らしをする学生にとっては苦しい状況といえるでしょう。

コロナで景気の先行きが不透明な中、今後は自宅から通学できる大学を選択する受験生や、家計への負担がより少ない進路を選択する家庭が増えるかもしれません。「東京に出てキャンパスライフを楽しみたい」と明るい気持ちで大学を選ぶ時代は過去のものとなるのでしょうか。

では、保護者はどのように教育費を捻出しているのでしょうか。

何らかの対応をしている世帯での教育費の捻出方法では、「教育費以外の支出を削っている(節約)」が29.5%でと最も多く、以下「子供(在学者本人)がアルバイトをしている」の21.5%、「預貯金や保険などを取り崩している」の20.4%、「奨学金を受けている」の18.6%と続きます(3つまでの複数回答)。

また、節約項目として挙げられた上位3つは外食費の62.5%、旅行・レジャーが62.3%、衣類の購入が41.6%(3つまでの複数回答)。子供の教育のために可能な限り無駄遣いをしないよう心がけていることが窺えます。