子供が成長するに伴い気になるのが教育費です。受験学年になると塾の費用が高めに設定されることも多く、悩みは尽きません。

今年9月、日本政策金融公庫が64歳以下の男女で高校生以上の子を持つ保護者(全国4700人、各都道府県100人)を対象に行った調査結果から、現在の教育費と家計のやり繰りについて見ていきます。

大学入学〜卒業にかかる費用はどのくらい?

日本政策金融公庫の「令和2年度 教育費負担の実態調査結果」によると、子供1人当たりの大学の入学費は前年調査より約7万円多い89.7万円でした。

大学を国公立と私立に分けて見ると、国公立大学は77.0万円(前年調査より約6万円増)、私立文系は95.1万円(約9万円増)、私立理系は94.2万円(約10万円増)でした。費用の中でも入学しなかった学校への手付金の負担が大きく、国公立大学では14.8万円もの出費です(私立文系9.3万円、私立理系10.5万円)。

一方、子供1人当たりの1年間の在学費用は、大学全体で前年調査より約6万円増の157.3万円でした。入学先別では、国公立大学が115.0万円(8万円増)、私立文系が152.1万円(約5万円減)。私立理系では192.2万円(約8万円増)と200万円近くかかりますが、これは国公立の約1.7倍の金額です。

入学から卒業までの累計は、国公立大学では537万円(約38万円増)、私立文系で703.5万円(約14万円減)、私立理系で863万円(約41万円増)となっています。