ヤングケアラーたちが抱える問題

つぎに、家族のケアをする役割を担う「ヤングケアラー」たちが抱える問題点を具体的にみていきます。

学校生活への影響

学校にあまり行けていない(休みがちなど):31.2%
学校等には行っているが、授業に集中できない、学力が振るわない:12.3%

学校に行けない子どもも多いなど、きょうだいや家族のケアが「ヤングケアラー」の生活や学力に大きく影響を及ぼしているという結果になりました。

ケアに費やす期間・時間が長い

<ケア期間>
1~3年未満:27.0%
3~5年未満:18.2%
※平均で3、4年

<ケアに費やす時間>
5時間以上:43.5%
3~4時間未満:15.9%
※平均で1日5.4時間、夜間のケアは平均2.6時間

ケアに費やす期間と時間が長いこともあり、学校生活を送ることが難しかったり、友人などと遊ぶ時間が取れなかったりと、周りの子どもたちと比較すると「ヤングケアラー」の生活が、本来あるべき子どもの姿とは大きくかけ離れていることがわかります。