「そのお菓子とジュース、どうしたの?」と聞くと、気まずそうに口を閉ざす息子。「言いなさい!」と声を荒げるとようやく白状しましたが…。

「グループのひとりの子が、いつも『おごってあげるからコンビニ行こうぜ』と息子たちを誘い、コンビニで大盤振る舞いするそう。その子いわく『おばあちゃんから、友達とお菓子を買っておいで、とお金をもらっている』らしいのですが…」

その子からAさんの息子がおごってもらったのは3回、総額2,000円ほど。Aさんはすぐに件のクラスメートの家に電話をして事情を話し、今までおごってもらった金額をすべて返済したそうです。

「息子には、『お金の貸し借り、おごりおごられで仲が良くなることは絶対にない。それにあなたがおごってもらったお金は、彼が稼いだお金ではないのよ』と話しました」

その後、Aさんは息子の仲良しグループの保護者と連絡を取り合い、公園にお金を持っていくのは禁止ということを子供たちに伝えたうえで、当面の間は親が順番に公園に出向いて子供たちの様子を見守ることにしたそうです。

友情をお金で買おうとする子供

続いてお話してくれたのは、小学5年生の女の子のママ、Hさん。

「5年生になってから、娘はウマが合うクラスメート4人と仲良くなりました。土曜や日曜の休日は待ち合わせをして公園で遊んだり、お互いの家を行き来したり。小学校高学年になると、友達関係が難しくなると聞いていたのですが、娘に関してはそんな心配ないな…と安心していました」