年金はいくら貰えるのか
とはいいつつも、年金はいくら貰えるのか、年金を補うためには今の貯蓄額で本当に十分なのか気になりますよね。
厚生労働省が発表している「将来の公的年金の財政見通し(財政検証)」における「2019(令和元)年財政検証関連資料」では、年金額の見通しを公表しています。
例えば、1974年生まれ現在45歳の将来のモデル年金を見ていきましょう。ちなみに、ここでいうモデル年金とは夫が平均的な収入で40年間就業し、その間妻が専業主婦であるというケースとなっており、この年金額の中には2人分の国民年金を含んでいます。
同見通しは出生率中位・死亡率中位(その前提が変わらない)の場合において、経済成長率(ここでは2029年度以降20~30年平均の実質経済成長率のことをいいます)に応じて年金額が変わってくることを示しています。今回は経済成長率0.9%の場合と、経済成長率0.0%の場合で見ていきましょう。
経済成長率0.9%の場合、現在45歳のモデル年金は、65歳で24.8万円、70歳で23.8万円、75歳で23.6万円、80歳で23.8万円、85歳で25.7万円、90歳で27.8万円となっています。
次に経済成長率0.0%の場合、現在45歳のモデル年金は、65歳で20.8万円、70歳で20.4万円、75歳で19.9万円、80歳で19.5万円、85歳で19.2万円、90歳で19.2万円となっています。
気をつけてほしいのはこのデータは満額受給での金額であり、場合によってはここからさらに減額される可能性もあるということです。経済成長率によっては20万円を切る可能性も大いにあり、その年金額に不安を感じてしまう人も多いのではないでしょうか。