楽天の参入で価格競争ははじまるのか?
日本の携帯料金が高い理由の1つとしてNTTドコモ、ソフトバンク、KDDI(au)の3社の寡占状態が指摘されています。少しづつアメリカのようなSIMカードを提供するMVNOも現れていますが、高齢者など通話が中心の人にとってはMVNOは案外「音声通話が高くつく」という声もあるようで(※1)、本格的な価格競争に影響を与えるほどではないようです。
2020年春からは楽天が正式に携帯キャリアとしてのサービスを開始しました。自社回線エリア内でのデータ通信利用は無制限とし、5Gも利用可能。通話もショートメッセージも楽天専用のアプリを通せば無制限で、料金は月額2,980円(税別)というプランを出し話題となりました(※2)。
こうした楽天の「分かりやすく手頃な料金設定」は今後、市場の価格競争の火種になるのでしょうか。三井住友DSアセットマネジメントのマーケットレポート(※3)では、料金値下げには政府介入だけではなく、「楽天の参入も携帯料金引き下げに影響しそう」だと指摘しています。
しかし、今まで大手3社を長年利用してきたロイヤルカスタマーにとっては、MVNOや楽天の質はどうなのか?という疑問や、乗り換え手続きの煩わしさを訴える人も少なくないようです。