しかし、結果は「審査落ち」。Aさんには審査落ちの心当たりがまったくないのでとまどうばかり。夫に相談すると、大笑いされ「実は借金があるんじゃないか?」などと言われて怒り心頭、3日間も口を聞かなかったのだとか。
「ネットで『クレジットカード 審査落ち』と調べても、スマホの支払いを滞納していたとか、一度に複数のカード会社に申し込んでいたとか…、私にはまったく当てはまらない理由ばかり。もしかしたら記入事項を間違えたのかな?とも思ったのですが、何度も見直して、主人にもチェックしてもらったので、それも考えられません」
クレジットカードが持てなくても別段生活に困ることはありませんが、それでもなんだか「自分はブラックリストに載っているのでは?」と不安を感じたりして、スッキリしなかった…とAさん。しかし、ついに「これだ!」という審査落ちの原因にたどりついたのです。
「初めて」が審査落ちの原因かも?
先ほど、Aさんは「クレジットカードはもちろん、ローン払いもしたことがない」とお伝えしました。スマホを分割購入した時も契約者は夫。つまり、40代にしてまったくクリーンな身であることが「審査落ち」の原因である…と考えられるのです。
クレジットカードの審査では、カード会社は年齢・職業・収入などの個人情報のほかに、「個人信用情報機関」に照会し、登録されているクレジット使用の履歴(クレジットヒストリー=クレヒス)を調査します。Aさんの場合、40代の今に至るまでクレヒスには何も記載されていません。
もしこれが、20代などの若者であれば「あぁ、初めてクレジットカードを作るんだな」と思ってもらえます。しかし、そこそこの年齢にもかかわらず、まったくクレヒスが無い人は、「自己破産などをしてクレジットカードが作れなかったために、クレヒスが無いのでは…?」と疑われる可能性があるのです。