最近は社内で起きているセクハラやパワハラに企業が目を光らせるようになりました。勤務先でハラスメントに関する研修が行われている、実際に研修を受けたことがあるという人も多いのではないでしょうか。

しかし、緊急事態宣言下で推奨されていた在宅勤務から再びオフィス出勤へと戻る流れがある中で、以前と変わらずハラスメント行為に悩まされるケースもあるようです。そこで今回は、セクハラやパワハラに対して働く女性が感じている不満と自衛策について聞いてみました。

「コレってセクハラになっちゃうの?」には女性同士の協力で対抗

「ハラスメントに対してこんなに世の中の関心が高まっているにもかかわらず、うちの会社の40代、50代は全くどこ吹く風」と怒るのは、情報サービス会社で働く20代のAさんです。

「『コレってセクハラとか言われちゃうのかな?』とか『Aちゃんにとってコレはセクハラになっちゃうの?』みたいな一言を入れたらセーフだと思っている謎の風潮がある。それで肩を揉んできたり、『結婚しないの?』『カレシとうまくいってるの?』と話しかけてくる」と嘆きます。

たしかに「コレってセクハラになっちゃうのかな?」と聞かれても、目上の人に「はい、セクハラだと思います」とは言いにくいもの。そこでAさんは、同じようにセクハラに怒りを覚えている同僚女性とタッグを組んで対応したのだそう。

「本人が答えにくいことは周囲から言うことにした。『コレってセクハラ?』と私が聞かれたら、すかさず同僚女性が『周囲から見たらセクハラだと思われるんで気を付けてくださいね』と制する。逆に彼女が何か言われたり、触られたりしているときには、私が『セクハラ部長って言われますよ』と言ったり…」とAさん。

「あるいは、途中で『Xさん、お電話です』と同僚女性を問答無用で引き離す。実際は私の携帯から部署直通の番号にかけているだけだけど。男性は電話を取らないから、彼女か私しか電話を取らないことを逆手にとって、セクハラ対策に使っている」と話してくれました。