「ちょっとしたミスに対して『お前が結婚できない理由がわかる』とか『バカ大学出身で頭が使えないんだから、体を使え』 など、とても令和の時代と思えないような言葉も。人事にどんなに掛け合っても、まともに対応してもらえないどころかちょっとめんどくさいヤツ認定されている気がした。人事に『そんなに取り合ってくれないなら、外部機関に相談します』と伝えて、ほとんど形骸化していた外部の相談窓口に電話した」とCさん。
”ウチの会社にも、ただポスターが貼ってあるだけの外部相談窓口がある”という人もいるのではないでしょうか。Cさんはそういう外部相談窓口に「頼りになるかは賭けだったけれど、勇気を出して相談してみた」と言います。
すると効果はてきめん。人事からすぐにヒアリングが入り、対応方針について説明されたと言います。「外部の相談窓口がどんなふうに人事に伝えたのかはわからないけれど、とにかく人事が急にスピーディーに動いたのには思わず笑ってしまった」と話します。
「ハラスメントの訴えを知った外部の監査役からも厳しく言われたらしく、それからはハラスメント研修が行われたり、社長が朝礼でハラスメントについて話すようになったり、ハラスメント行為が確認された部署の役員が役員会議でつるし上げられたりするようになったらしく、会社の雰囲気が少しずつ変わってきた」とCさん。このまま変わり続けて、会社の体質が時代に追いつくことを願わずにいられません。
おわりに
ハラスメント行為に対して自分がどう動くかというのは非常に重要な問題。上記のように、社内の信頼している人と一緒に対策をしたり、人事もしくは外部機関に相談するのも有効です。ただし、告発することで余計に環境が悪化するケースもなくはないので、自分の身を守ることを最優先に考えて動いてくださいね。
大塚 ちえ