投資信託による資産運用と「つみたてNISA」

先述のとおり、「長期・積立・分散」投資の条件を満たす金融商品の代表として「投資信託」が挙げられます。

投資信託って?

投資信託とは、投資家から集めたお金を、投資の専門家であるファンドマネージャーが株式や債券で運用する金融商品のこと。集めたお金を複数の株や債券に投資するので、投資信託商品そのものにリスクの分散効果が期待できます。

また、投資信託で積立投資を行う場合、「つみたてNISA」の利用を検討することもおすすめです。

つみたてNISAって?

つみたてNISAは少額からの「長期・積立・分散投資」を支援するための非課税制度であり、通常、投資信託の値上がり益や分配金に対して課税される20.315%の税金(所得税+住民税+復興特別所得税)がかかりません。

《つみたてNISAの特徴》

  • 非課税となる期間:20年
  • 年間投資上限枠:40万円(最大800万円)
  • 投資対象商品:金融庁が長期・積立・分散投資に適していると判断した約160銘柄

つみたてNISAの年間の投資上限額は40万円ですので、積立を毎月行う場合は、約3万3,000円が上限となりますが、年間積立額の範囲内であれば金額は自由に設定できます。

つみたてNISAは若い世代で始める人が多く、2020年6月末時点で、口座開設世代の約7割が40歳代以下となっています(※2)。投資信託の対象銘柄は、購入手数料がなく(ノーロード)、保有コストである信託報酬が安い投資信託がメインです。資産運用の初心者にも、安心して始めやすい制度であるといえるでしょう。

【参考】
※2「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況に関する調査結果の公表について」NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査(2020年6月末時点) 金融庁