離婚を考えたとき、多くの女性が悩むお金問題。そのために一歩が踏み出せないのは、たとえ理由が相手の暴言や暴力など、本当はすぐにでも逃げ出したい状況であっても変わりがありません。

筆者が経験したのはじわじわと、しかし確実にエスカレートする夫からの暴言や暴力。離婚後に別居当時を振り返って思うのは、貯金や実家に頼れない女性が暴言や暴力から逃げるためには、2つある選択肢のどちらかをとる勇気が必要ということです。

じわじわとエスカレートする暴言、暴力

筆者は結婚6年目で離婚を経験。結婚前の元夫は優しい人でしたが、結婚後1年も経たないうちに暴言が始まりました。初めは「機嫌が悪いのかな?」「仕事で悩んでいるのかな?」と考えているうちに、徐々にエスカレート。いつしか日常的な暴言が当たり前になり、時々手も出るようになりました。

急な暴力ならすぐに逃げましたし、友人から同じように相談されれば「今すぐ逃げて!」と言うでしょう。しかし、まるで鍋の中で水から弱火でじっくりと煮られるかのように、暴言はじわじわと増え続け、気付けば暴言が日常的となっていたのです。

暴言を浴びせられると「相手が言っていることがおかしい」と思う一方、容姿や家事のことを言われたときは「どんくさくて要領の悪い自分が悪いのかもしれない」と罪悪感も感じていました。結局、元夫の浮気を契機に第三者に相談し、離婚を決意しました。