老後のおひとりさま生活。どのぐらいかかる?

熟年離婚をするとした場合、気になるのはその後の「おひとりさま」の生活にかかる費用でしょう。
目安になればということで、総務庁の『家計調査(2019年度単身世帯)』の調査結果を見てみると、おひとりさま世帯のうち、無職である世帯(平均年齢74.3歳)の実支出の平均は、15万2029円となっています。

なお、このデータでは、住居にかかる費用の平均が1万3407円(うち地代家賃6343円)、持ち家率は83.3%となっていますので、ひとりで部屋を借りて暮らすとなった場合は、もう少し費用がかかるかもしれませんね。

では、年金はいくらぐらいもらえる?

厚生労働省が公表している『厚生年金保険・国民年金事業年報(2018年度)』によれば、厚生年金保険(第1号)の老齢年金の平均年金月額は14万3761円(受給権者の平均)。また国民年金の平均年金月額は5万5708円となっています。

以下、この平均金額どおりに年金を受給できる夫婦が離婚すると仮定した場合、妻が受給することができる年金額をざっくりと考えてみましょう。