さいごに
熟年離婚の場合は、夫婦そろっていても年金だけでは将来が心もとないという状況の中、「おひとりさま」の生活に乗り出すことになります。もし本当に離婚に向けて動き出すということであれば、入念に準備をすることをおすすめします。
なお最近では、「離婚はしないが必要以上に配偶者に干渉しない」「自分のライフスタイルを自由に楽しむ」という「卒婚」というスタイルも注目されています。
実際のところ、どれだけのご夫婦がそのように過ごしているのかはわかりませんが、「完全におひとりさまになるのはちょっと…」「ちょっとだけ相手と距離を置いた生活ができれば…」と考えるのであれば、熟年離婚ではなく、卒婚を選択するというのもひとつの手なのかもしれません。
【参考】
『人口動態調査』2019年 厚生労働省
『家計調査』2019年 総務省
『厚生年金保険・国民年金事業年報』2018年度 厚生労働省
LIMO編集部
執筆者
LIMO編集部は、経済や金融、資産運用等をテーマとし、金融機関勤務経験者の編集者が中心となり、情報発信を行っています。またメディア経験者の編集者がキャリア、トラベル、SDGs、ショッピング、SNSなどについて話題となっているニュースの背景を解説しています。当編集部はファンドマネージャーや証券アナリスト、証券会社・メガバンク・信託銀行にて資産運用アドバイザー、調査会社アナリスト、ファッション誌編集長、地方自治体職員等の経験者で構成されています。編集スタッフの金融機関勤務経験年数は延べ49年(589か月)で、メンバーが勤務していた金融機関は、野村證券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、日興証券、三菱UFJ銀行、三井住友信託銀行、日本生命、フィデリティ投信などがある。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)、第一種外務員(証券外務員一種)、FP2級、AFP等の資格保有者が複数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。株式会社モニクルリサーチが運営(最新更新日:2024年9月30日)。