② 介助中に「次の動作」を細かく伝える
介助中、「次にこんな動きをしますよ」ということをその都度伝えます。
ベッド上でのオムツ交換であれば、「ズボンを下ろしますね」「私の方を向きますね」「次は反対側を向きますね」「お尻を拭きますね」という感じです。
認知症高齢者は、常に不安を抱えています。説明をしたことで、オムツ交換をするということは理解しても、どんな風に交換するのかがパッと頭に浮かぶ人は多くありません。急にズボンを下ろされたり、背中を押されて体の向きを変えられたりすれば、恐怖を感じ、次はオムツ交換を拒否するようになるかもしれません。
声かけをすることで、高齢者がお尻を浮かせてくれる、ベッド柵を握って自ら体勢を変えてくれるなんてこともあります。介護者は次の動作を理解していても、介護される側は理解していないことを念頭に置き、細かすぎるくらいに声かけをしましょう。