身近な人たちからは「学校行くの楽しみだね!」と言われることが多かったのに、「楽しくないこともいっぱいあるんだ」というリアルに直面。その違いに戸惑いを感じてしまうのも無理はありません。

文字を読んだり計算をしたり、じっとイスに座って頭を使う時間が圧倒的に多くなる小学校生活で、しんどさを感じるほうが、むしろ自然なのかもしれません。子供たちの中に生まれる「あれ?」という理想と現実のギャップは、新1年生の「ウキウキ」を「しんどい」に変えてしまう大きな原因のひとつなのではないでしょうか。

はじめて味わう「孤独感」に悩むことも…

小学校では、友達との関わり方も変わります。幼稚園や保育園のころは、子供たちが遊んでいる場所には先生の姿もみられました。例えばお友達の輪の中に入れず独りぼっちになっている子がいれば、先生がそっと寄り添ってくれる…。このような光景は、園では日常的なものです。

幼稚園や保育園では、一つのクラスに2〜3人先生がいることも珍しくありませんが、小学校では基本的に1クラスにつき担任は1人。休み時間には、先生は職員室へ戻って次の授業の準備などの作業に入ってしまうため、遊びの時間は子供たちだけです。