「背伸び消費」で気づくと貯金ゼロ
1,000万円もの稼ぎがありながら、貯金はない……もちろん個人差はありますが、そこに潜むのが節約に対する無関心。「ちょっとくらい使ってもいいだろう」という気持ちに拍車がかかり、「より良いもの」「より高いもの」に手を伸ばしてしまう「背伸び消費」になると、簡単には戻せなくなることも。
「貯金よりも生活の質を優先して、野菜は無農薬、シャンプーもオーガニックブランドで統一。実は貯金がほとんどないのですが、どうしても生活レベルを落としたくなくて」(Tさん・40歳)
「実はちょっと背伸びした家を購入したのですが、家計の余裕のなさに今かなり焦りを感じています。先月も赤字になってしまい、働きに出ないとダメかも」(Eさん・36歳)
また、年収が高いとかかりがちなのが教育費。子どもを私立小中に通わせて、一気にお金がなくなったという声も。
「子どもは絶対私立と決め、そのための準備もいろいろしてきました。でも、実際子どもが私立に通い始めると一気に家計が火の車に。ボーナスは学費と住宅ローンに消え、貯金もままなりません……」(Yさん・42歳)
「子どもを私立に入れたら、まわりはもっと高給取りなおうちばっかり。下にみられないように身なりに気をつけていますが、お金をかけすぎている自覚はあります。入学式で着たスーツは高かったのに、写真に残ってしまったからそれっきり着られず……」(Rさん・39歳)