その様子を見て「普通の家ではあのレベルの夫婦ケンカは起きないのだ」と悟ったのです。外からは各家庭の本当の姿が見えることはありません。表面的な様子とのギャップについていけないだろうと、最近では夫に子どもの頃の暗い想い出を語ることを控えています。

離婚するタイミングを逃し、かといって改善させようとお互いに向き合わなかった両親は、残りの人生をどのような思いを抱いて過ごしていくのか実の娘である筆者も分かりません。

感謝し、尊敬し合える関係を築ければ老後も円満

縁あって結婚をした夫婦でも、山あり谷ありの人生を共に歩むには覚悟が必要です。昔より寿命は長くなり、「人生100年」とも言われています。晩婚化とはいえ、長寿で夫婦一緒に過ごす時間は長くなる傾向にあります。

いがみ合うだけでは何の解決にもなりません。人生を豊かにするためにも、夫婦関係のこじれを先延ばしにしないことが大切です。パートナーに感謝し、尊敬しあえる関係は夫婦円満のカギ。老後も穏やかな関係を続けていきたいですね。

中山 まち子