おこづかい制度から「子どもの金銭感覚」を育てる

子どもがお金の価値に気づいたとき、それは金銭感覚が育つよいきっかけとなるでしょう。彼らにとって、お金は「稼ぐもの」ではなく「与えられるもの」です。この段階で「なくなっらどうなるか」を味わっておくことは、「お金と品物を天秤にかける力」を育むことににつながります。

おこづかいが足りないときってどうしてる?

前述の「子どものくらしとお金に関する調査」によると、「おこづかいが不足した経験がある」と回答した子どもは小学生で約40~50%、中・高校生で約50~65%。半数以上の子どもが「おこづかいの不足」を経験しているという結果でした。

そこで、同調査の「おこづかいが不足したときの対応」についてみてみると、小学生では「買いたいものをがまんする」が約50~60%と最も多く、次に「お手伝いをしておこづかいをもらう」が約20%でした。一方で中・高校生では「次のおこづかいまでがまんし、節約する」が約40%、次に「貯めていたおこづかいやお年玉などのお金を使う」が約20%という結果でした。

やりくりが上手くいかず、お金が足らなくなることも、ときにはあるでしょう。そこで「次からは使い方を工夫しよう」「無駄遣いが多かったかも?」といった振り返りは、大人同様、子どもにとっても必要なステップだと考えられます。おこづかい制度は、親がマネー教育を行ううえで、とても有効な手段でしょう。