「お金の見える化」
キャッシュレス化が進む今、子どもたちが「お金の価値」を上手にイメージできる機会が減少してきている、と感じる人も多いのではないかと思います。
お金の流れが目に見えづらくなっています。「使うと減る」といった実感や、「自分が買い物をしている」といった当事者意識がさらに薄れていくことも考えられますよね。
我が子を金銭感覚が未熟な大人しないために、おこづかい制度や、日頃の親の消費行動を通じて、「お金の見える化」を心がけてみることをオススメします。
「金銭感覚を育てる」家族の会話
「お金の見える化」の一つとして、家族間でお金の考え方を共有することも。前述の「子どものくらしとお金に関する調査」では、家族間の会話との関係についても調査しています。たとえば、将来の夢や仕事、お金に関する話題について家の人と「ほぼ毎日話をする」回答者は、堅実な金銭感覚をもつ傾向がある、という結果がでています。
また、定期的な貯蓄と「おこづかいの使い方について計画を立てている」「おつりをもらったら確認している」「レシートをもらったら、金額を確認し、持ち帰っている」割合の高さとの関係もありました。一方で「お金はもらっているが、貯めていない」人は、「『欲しい』と思ったものすぐに買ってしまう」割合が高いという結果が出ています。
つまり、子どもと将来やお金の話題を共有したりお金の使い道についての計画を立てたり、イメージをもって「お金の見える化」を日常的に行うことは、貯蓄にも関係しているということでした。「将来の夢」や「将来つきたい仕事」の話題が、堅実な金銭感覚を育てるきっかけになることが考えられます。