本気で自分の人生と向き合ったことがありますか。そう言われると、答えに窮する人も多いのではないでしょうか。日本人はよくも悪くも規範から外れること、レールから外れることを厭う傾向にあると言われますよね。ある程度成功ルートが決まっていて、それに乗るためにみんな努力をします。

今回はそんな「当たり前」からあえて外れ、チャレンジする人たちに話を聞いてみました。

就活であきらめていた「本当にやりたいこと」に再挑戦

フリーアナウンサーとして活動するAさんは、やや遅いともいえるタイミングで今の仕事に転向して活動を始めました。もともとは一般の民間企業で働いていましたが、親戚の受験生を見て「自分は何をしたくて勉強していたんだっけ」と思い返したのだそう。

「その頃は社会人生活にも慣れて割とうまくやれていたから、心のどこかで『人生こんなもんだろう』って思っていたと思う。でも、親戚の子が頑張って勉強する姿を見て自分の昔の夢を思い出した」というAさん。

「就活のときにアナウンサーの試験を受けたかったけれど、容姿に自信がないし、帰国子女じゃないし…と、自分で色々な理由をつけて受けなかった。多分落ちて自信をなくすのが怖かったんだと思う。アナウンサーの枠に入ろうと思えば容姿はイマイチだけど、一般企業なら別にそこそこのレベルでいられるかも、みたいな打算もあった気がする」と笑います。

「でも、フリーのアナウンサーなら専門知識や個性で勝負できる。一種の開き直りみたいなものもあるけれど、転向するなら今かもしれないと思って20代後半で会社をやめて転向。今だって売れっ子というワケじゃないけれど、なんとか生活できているし、心からやりたかった仕事なので毎日の充実度が全然ちがう」と教えてくれました。